[放送内容]2022年5月26日
馬頭広重美術館 企画展「浮世絵版画の色とワザ」![]() また、明治時代になると海外から染料が入ってくるようになり、
同じ赤でも違う印象です。 時代ごとの色味の変化にもご注目。 ![]() 2種類の「青」色を使い分けた作品↓
![]() 後半は、浮世絵版画の作業工程が分かりやすく紹介されています。
普段は絵師に注目しがちですが 工程や技を知ると、彫師、摺師のスゴさも分かる! : 特に、技法を紹介するコーナーでは 絵をじっくり見てみてください。 滝の水の流れを表現するために 今でいうエンボス加工……紙に凹凸がつけてあったり、 名古屋の金のシャチホコには 雲母摺(きらずり)という技法を使い、 角度によってラメのようなものがキラキラして見えます。 よりリアルな質感を表現しよう!という 職人の心意気と技術の高さには「すごい!」の一言です。 正面から見ているだけじゃ気づかないものもあるので、 下から見たり…近づいて見たりしてみましょう☆ : なお、展示室を出たフロアには 浮世絵版画を作る道具なども展示されています。 こちらもぜひご覧ください。 ![]() ●企画展「浮世絵版画の色とワザ」
期間:2022年 5/14(土)~6/19(日) 入館料:大人 500円、高・大学生 300円 中学生以下 無料 ------ 【那珂川町 馬頭広重美術館】 住所:那珂川町馬頭116番地9 開館時間:9時30分~17時(最終入館 16:30) 休館日:月曜(祝日は営業)・祝日の翌日・展示替え期間 お問い合わせ:0287-92-1199 ![]() |
絵師自らが描いた、世界でたった1枚しかない「肉筆画」と
絵師が書いた絵をもとに、木版画で何枚も刷って
庶民も手にすることができるくらい身近だった「浮世絵版画」があります。
馬頭広重美術館で開催中の企画展「浮世絵版画の色とワザ」では
名前の通り、「浮世絵版画」に注目。
作品とともに、使われている色材や技法、
技術も一緒に紹介していて
浮世絵ビギナーの方やお子さんにもオススメの展示です。
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前半は色材の紹介。
たとえば赤だと、紅花(植物)を材料に
染料が作られていたそうです。
ひとつの絵の中でも、この部分は紅花を使った赤…
こっちの部分は鉛丹を使った赤…と使い分けられており、
作り手の こだわりが窺い知れます。