[放送内容]2017年10月26日
小鮒千文さんの温活薬膳ごはん![]() 20代の頃にご病気されたのがきっかけで
からだ・こころと「食」のつながりに関心を持った千文さんは 東洋医学やマクロビオティックなど 様々な養生法を学ばれたそうです。 北京中医薬大学日本校を卒業した 国際中医薬膳師でもいらっしゃいます。 現在は、那珂川町の地域おこし協力隊として 産前産後のお母さんの健康を食でサポートする活動や 町の広報で「なかがわ薬膳日記」を連載するなど 多方面で活躍中! 料理教室もやっているんですよ。 でも、薬膳てなんだかむずかしそう…… どんなごはんなの? そこで今回は、千文さんに 旬の野菜でつくる「温活薬膳ごはん」をテーマに 実際に作ってもらいました! ------------------------------- 千文さんが提案する薬膳は 身近な食材・旬の野菜を使った地産地消食を基本に 自然のリズムに沿ったからだづくりができるごはん。 食材には それぞれ体にあたえる影響があると考えられていて そのなかから「カラダをあたためる」とされている食材を 使います。 この日のメニューは 「海老ニラ炒め」 「山芋ごはん」 「ニンジンと生姜の味噌汁」 実はサンヤクという名で 漢方薬にも使われるという山芋。 「山芋ごはん」って とろろごはんのこと?と思ったら ひげを炙り切って角切りし ごはんや調味料と一緒に炊き込むんです! あとは炊飯器におまかせ~♪ 早くも2品目にとりかかります。 「海老ニラ炒め」の材料は、海老以外 ほぼ地元産。 肉厚で青々としたニラは小砂産。 生の黒きくらげは「ともちゃん農園」のもの。 大きくて立派です。 卵は「さかっぱた農園」の平飼いニワトリの卵。 さかっぱた農園の卵は明るいイエロー! “たんぽぽ色”って呼ばれているんですって。 ![]() 生姜はみじん切りして 乾煎りします! この「乾煎り」がポイント。 からだをあたためる食材として知られる生姜は 火を通す⇒からだの中を温める 生のまま⇒からだの表面を温める と、調理次第で作用が変わるんだそうです。 今回は中からあったか~~くなりたいので 生姜の香りが立って しっかり、カラッとするまで炒めます。 ![]() 使う調味料も、一般家庭の台所には
常備されているようなものばかり。 あっという間に「エビのニラ炒め」完成! 大皿に盛って、たまごを崩しつつ取り分けます。 ![]() 3品目の「ニンジンと生姜の味噌汁」では
小鮒農園の葉付きニンジンが登場! 実はここに至るまで、 野菜の皮はすべて剥かずに使っています。 だって小鮒農園のお野菜は無農薬だから♪ 料理ベタな私からしたら 皮剥かないで済むって……すごく嬉しいです(笑) 葉っぱは細かく刻みます。 ニンジンは せり科だそうで せりに似た良い香りがあたりに漂います。 こういったものも 気を巡らす作用があると考えられていて ストレスを感じるなぁ……というときに良いんですって。 なるほど、食がこころにも作用するって こういったことなんですね。 そうして出来上がったごはんは 思っていたよりも、ずっと豪華! 健康的な料理って 量も味も控えめなイメージでしたが そんなことないんですね。 炊き込んだ山芋が入ったごはんは ほくほくで やさしい塩味が気持ちもほっこりさせます。 海老ニラ炒めはおかわりしちゃいたくなるほど ごはんが進む! 生のきくらげもみずみずしい~! 海老ニラ炒めと同じく乾煎りした生姜が入った お味噌汁は…… あとからピリッと生姜が効いてきて おなかの中がぽかぽかしてきました!!! 「さっそくあたたまってる!」という感動と 「これなら私にもできそう!」という喜び。 ※開始~盛り付けまで、1時間未満でした このメニューは、もともと千文さん自身が お子さんを保育園から連れて帰ってきて 洗濯物をたたんだり、風呂焚きetc... ほかのことをし「ながら」作れるものをと 考案したのだそうです。 「日々の元気を作るのは日々の食卓なので 台所で実践しやすい薬膳、 続けられる養生食を広めていきたい」と千文さん。 いそがしいママさんだけでなく 小さなキッチンしかないという一人暮らしの方や 手間をかけずに元気を手に入れたいシルバー世代にも 千文さんの薬膳レシピはおすすめです。 地域おこし協力隊として活動するのは今年度いっぱいとのこと。 来年度からは町内外を問わず 多くの方に ご自身の経験や知識を活かして より活動の幅を広げていくそうです。 料理教室のご依頼などは下記をご参考にどうぞ! 千文さん♪ こころもからだも あったか~~くなる美味しいごはん、 ごちそうさまでしたー! -------------------------- 小鮒千文さんへの料理教室などのご依頼は ●那珂川町内の地域団体の方 →那珂川町企画財政課 0287-92-1114へ ※2018年3月末まで ●出張料理教室のご依頼(参加人数10名様以上に限ります) →小鮒農園(kobunafarm@gmail.com)へ ※2018年4月以降については小鮒農園へ ------------------------------------- 小鮒農園 初イベント! 小鮒農園「芋煮会」& 木下ときわ「奥の細道」ライヴツアー 2017 日時:10/29(日) 13:00 開場 15:00 開演 会場:小鮒農園 料金:2,500円(1ドリンク付) ☆駐車場なし。 馬頭広重美術館に集合→小鮒農園へ送迎になります。 ご予約・お問い合わせは 小鮒農園へ。 メール:kobunafarm@gmail.com タイムスケジュールは小鮒農園HP http://kobuna-farm.com/ に掲載中。 ------------------------------------- 【とちぎ農業女子プロジェクト~冬のプレゼント~ 『やってみよう つくってみよう』家族でぽかぽか冬支度】 とちぎの大地の恵みを活かした 冬支度イベントを開催! 繰り返し使える「玄米カイロ」や 玄米白玉作りなど内容盛りだくさんです。 ランチは国際中医薬膳師・小鮒農園の小鮒千文さんが とちぎの恵みでつくる野菜薬膳プレートを 「旬のカラダづくりのお話し」を交えながらいただきます。 10/26(木)より募集スタート!! 日時:12/2(土)10:30~13:30頃 集合場所:道の駅うつのみや ろまんちっく村 ほか 料金:大人 3,500円・小人 2,000円 お申込み・詳細は「えにしトラベル」へ。 ホームページ: http://enishi-travel.jp/ 電話番号:028-689-8782 *・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・゜・*:.。.*.。.:*・☆ 「温活薬膳ごはん」 ![]() |
2017年10月19日
高瀬観光やな&落ち鮎やなで遊んだ夏……楽しかったなぁ……
さて、秋はどこに行こうか…… って、ちょっと待って、待ってー! 秋こそ やなに行ってみてください!! 川の一部にスノコのような仕掛けを作り行う“鮎やな漁”は 夏ではなく、秋がシーズンなんです。 そこで今回は、那珂川沿いにある 「高瀬観光やな」に おじゃましてきました。 夏の取材でもお伺いしましたが 実はその時は、やなに鮎はあまり上がっていなかったんです。 が、この日は… ![]() 雨が降った日の翌日などはもっとすごいとか。 この時期には、産卵の時期を迎えて海に下る鮎が 打ちあがります。 “落ち鮎”とも呼ぶそうです。 実は、夏の時期に採れる鮎はほとんどが養殖。 (もちろん それでも十分に美味しいのですが♪) 天然鮎は今の時期にようやく上がります。 つまり、新鮮な天然鮎を食べたいなら、今っ!!! 今がチャンスなのですー!!! 今回は、一番人気の塩焼きでいただきま~す☆ ここでは、じっくりじっくり炭火で焼いてくれるんですよ。 ![]() やなのスタッフさんが熟練の技で 美味しく美味しく焼き上げてくれた鮎がこちら! ![]() 絶妙な塩加減! 外はパリッと、中は ふっく~ら。 子持ち鮎は身の半分以上、卵が詰まっていました。 オスの鮎は脂がサッパリ、身が締まってる~。 夏場に食べた鮎とは、また違った美味しさです。 塩焼きは、大きさにもよるそうですが 一匹あたり、およそ350円~400円くらい。 子持ち鮎や大きいものは600円~700円くらいとのこと。 塩焼き以外にも、フライや刺身、あゆこくなど 色々なメニューがあります。 雄大な那珂川、立派な やなを眺めながら 葉が色づいた木々の下で食べる 美味しい鮎料理…… なかなかに風流ですよ~~♪ 「そうはいっても……お外は寒いんじゃない?」 そんな方は、ぜひ室内へ。 お席もたくさんあります! おすすめは炉端焼きコーナー。 ![]() さらに あっつあつの鮎が食べられます! じっくりしっかり焼くので 頭だってバリバリいけちゃいますよ。 囲炉裏の周りはあたたかいので みんなでのんびり おしゃべりしながら 和やかな時間が過ごせます。 この炉端焼きは予約制で 2人前以上から受け付けているとのこと。 ご家族やお友達とまったりするのに おすすめです! -------------------------- 高瀬観光やなの営業は 今年は11月15日までを予定しています。 川にある やなの設置は10月まで。 さらに、スタッフさんによると 「美味しい落ち鮎が食べたいなら 10月いっぱいがいいよ!」とのことです! 晴れたらお外で、雨でも室内で、 美味しい鮎料理が楽しめます。 みなさーん、秋こそ! やなに遊びに行ってみてくださいね~~~!!! 【高瀬観光やな】 住 所:栃木県那珂川町谷田210 営業時間:午前9時~午後5時 ☆2017年は11/15まで営業。期間中無休 お問い合わせ:0287-96-3521 ![]() |
2017年10月12日
第7回 美炎・馬頭琴の調べいよいよ今週末に開催する
『第7回 美炎・馬頭琴の調べ』 まだ夏の名残が残る9月某日、 会場となる棚田でリハーサルが行われました。 見事、快晴! 棚田は収穫作業に入った頃で たわわに実った稲穂がサワサワと風に揺れていました。 ![]() この日は馬頭琴とパーカッションでの音合わせ。 当日はここにキーボードも加わります。 美炎さんは屋外で演奏する機会も多いそうですが 大抵は音が散ってしまい、お客さんまで音が届かないので マイクを使うことが多いそうです。 が、山の棚田は、ぐるりと周りを囲まれているためか まるで天然のホールのように マイクが無くても綺麗に音が響きます。 ![]() 演奏している側としても とても気持ち良い、と美炎さん。 時おり吹く風や、雲の陰り、差し込む光…… そんな刻一刻と変わる自然と呼応した音色は すべてが融けあいながら 高い空へと上がっていきます。 豊かな音色を奏でる馬頭琴。 物語『スーホの白い馬』にも登場するこの楽器は モンゴルの民族楽器です。 名の通り、馬の頭が彫刻されています。 ![]() パッと見は太い弦が2本…と思いきや それぞれが毛の束になっていて 一束あたり、100本近くもあるのだとか。 現在はナイロンが多く使われているようですが 昔は主に馬のしっぽの毛が使われていたそうですよ。 これを弓で弾くのですが 弦を抑える指の力も結構必要、ということで 綺麗な美炎さんの指にはよく見ると演奏ダコが。 馬頭琴と真摯に向き合ってきたことが しっかりと手に現れていました。 もともと自然が大好きだという美炎さん。 地元・梅平の方たちとの交流も 大きな楽しみの一つになっているそう。 リハーサル後、主催のヒロクラフトさんが用意してくれた 昼食をみんなでほおばりながら 収穫前の稲穂を観察したり 石舞台にある ねむの木の1年の成長に 会話を弾ませていました。 ![]() 演奏会の当日は、いつも朝6時に棚田へ向かい 全身で棚田の空気を感じる時間を持つという美炎さん。 それよりさらに早く起きた梅平里守人の皆さんが 棚田に繋がる森の道を掃き清めてくれているので まるで神社の参道を歩いているような 神聖な気持ちになれるとか。 その神聖さを皆さんにも届けられたら……と お話してくださいました。 最後に 「私にとってもご褒美のような舞台です。 人の輪と自然が 音楽を通して一体になるのを 感じてもらいたい」と語ってくれた美炎さん。 すべてが一つになる、 ここにしかない特別な時間を過ごしに ぜひ、皆様お越しください。 客席は田んぼのあぜ道や山の斜面です。 レジャーシートがあると便利ですよ。 (天候次第では小口集会所 室内に会場変更します) 【第7回 美炎・馬頭琴の調べ ~馬頭の棚田を吹きぬける心地よい風にのせて~】 日時:10月15日(日)受付⇒午前10時頃 開演⇒午前11時 ☆雨天時は11:30~ 場所:山の棚田(那珂川町小口)☆雨天時は小口集会所 チケット:大人(高校生以上)2,500円 ☆当日 3,000円 子ども(3歳以上)1,200円 ☆当日 1,500円 ※前売券は完売しました! お問い合わせ:080-3349-3465 ------------------------------------------------- ※前売券は好評につき、すでに完売しました! 当日券の販売は天候次第。 山の棚田で開催⇒当日券あり 雨天などで小口集会所で開催⇒当日券なし 現在、希望者に発行している「当日整理券」が 規定枚数に達した場合⇒天候にかかわらず当日券なし 詳細はヒロクラフトHPでご確認お願いします。 ![]() |
2017年10月5日
秋の里山 みのりの時間割かつて保育園として使われていた建物で
当時のような楽しさ溢れる催し物がしたい! 16年前に移住してきた 陶芸家の やまさきさんのアイデアに 続々と仲間が集まって誕生したのが おとなも こどもも 一緒になって楽しめるイベント 『秋の里山 みのりの時間割』です。 内容はというと…… まるで がっこうの時間割みたいに 日によって違った体験ができます。 ごはんタイムには 花の風まつりなどでも人気の 「お母ちゃんCafe」がオープン! おやつのじかんには おいしい卵が評判の さっかぱた農園さんの プリンや焼き菓子もありますよ♪ 今回は、たくさんある体験教室の中から 10/9(月・祝)開催 「きよしさんの泥染教室」を いち早く体験させてもらいました! 講師は小砂にお住いの藤田清さん。 まずは手ぬぐいサイズに切った 真っ白な“さらし布”を 指でつまみながら輪ゴムで止めていきます。 ![]() これが模様になるのだとか。 思わず無言で集中! 角だけ摘まんだり、輪ゴムを2本使ったり 3連にしてみたり!?といろいろ遊んでみます。 次に登場したのが地元・小砂の土。 近所にある「よろこびの森」から取ってきて 粗めのふるいにかけて木くずなどを取り除き 乾燥させたものを用意してくれました。 ![]() これに水を入れると・・・ 泥水 完成!!! 久々の泥遊び。テンションが上がります。 ここに、さきほどの布を思い切ってドボン!! ![]() しっかり染まるようにかき回して 15分程放置。 休憩時間は小砂の鳥や風の音を聞きながら きよしさん、やまさきさんと のんびりおしゃべり。 あっという間に時間が経過します。 仕上げにすすいでみると…… 真っ白だった さらし布が綺麗なミルクティー色に! これで終わりではありません。 結んだ輪ゴムをすべて取りはずし いざ!お披露目!!! じゃじゃ――――ん!!!!! ![]() 輪ゴムで結ばれていた部分は真っ白なまま! 綺麗な しぼり模様になっています!! こんなに簡単なのに こんな素敵なのが作れちゃった! 感 激 !!!! これを乾かしたら完成です。 手ぬぐいとして普段使いもできるんですよ。 ただし!洗うときは手洗いでササッと。 泥汚れもしっかり綺麗に!がウリの洗剤を うっかり使っちゃうと…… 悲しいことになるのでご注意を(笑) きよしさんの やさしく楽しいご指導のおかげで とーっても充実した時間を過ごせました! ちなみに当日は泥染教室のあと きよしさんが「よろこびの森」を案内してくれます。 晴れると結構 暑く感じるので、汗ふき用に さっそく完成した手ぬぐいを持っていくのもいいかも。 林業のプロでもある きよしさんと一緒に歩けば きっと新鮮な発見がありますよ。 ------------------------------------- 泥染教室のほかにも ・糸つむぎと さきおり体験(一部要予約) ・かんたんスイーツづくり(10/6までに予約) ・薬膳茶ブレンド教室 ・豆しぼりシスターズの おたのしみ会 (ゲームなどレクリエーション) ・図書館ボランティアたまごの おはなし会 (絵本・人形劇) ・参加型コンサート 秋の音楽室(音の出るモノ持参) ・小さなクラフト展(きまぐれ体験陶芸も) など、だれもが“こども”になれる内容で みなさんをお迎えします。 やまさきさんデザインの素敵な時間割(チラシ)は 道の駅ばとうetc...那珂川町内の施設で手に入ります。 このページでも同じものを公開していますので 下のリンクからチェックしてみてくださいね。 秋色の里山で 一緒にたのしい時間をすごそう! 【秋の里山 みのりの時間割】 日時:10/7(土)~10/10(火)10時~16時 ※10/9の体験イベントは9時~ 会場:旧 馬頭北保育園(小砂郵便局 近く) お問い合わせ:0287-93-0879イベント前のみ 090-3502-7619 ![]() |
福島出身の小鮒(こぶな)ご夫妻が
震災を機に千葉で農業を学び
那珂川町に移住して開いた農園です。
そんな小鮒農園の台所担当として
農園の野菜を最大限に生かすお料理を提案しているのが
奥様で やさい料理研究家の千文(ちふみ)さん。