[MY TOWN なかがわ(2014年3月放送終了)]2011年12月8日
#10 なす風土記の丘資料館![]() 来年の干支は、『 辰 』。
十二支で辰となっている動物は、『 龍 』です。 龍というと、どんな動物をイメージしますか? 龍といえば、鱗がある長いからだに、頭には角のような突起がある 動物を思い浮べますよね。 この架空の動物 龍が、どのような動物として考えられ、 人と関わってきたのか…… それを小中学生にもわかりやすく展示しているのが、 なす風土記の丘資料館 小川館で開催中の展示会 「辰を考古学する」です。 まず目に入ってくる展示は 「 金ユ信墓十二支神像 拓本 」個人所蔵 (きむゆしんぼ じゅうにししんぞう たくほん) 金ユ信墓は、朝鮮半島統一(676年)のときに 武烈王(ぶれつおう)の忠実な家来として活躍した 将軍・金ユ信のお墓です。 7世紀につくられた直径21.5mの円墳で、 古墳の周りには、方位に従って十二支神像を浮き彫りにした 石がならんでいます。 像には獣頭人身(頭は動物で、体が人間)の十二支が描かれていて お墓に葬られた人物(金ユ信)を守る役目をしていると 考えられています。 この「 金ユ信墓十二支神像 拓本 」はこの時期、恒例の展示となっていて、 この屏風を飾る季節になると、 「今年もそろそろ終わるんだな~」と実感するそうです。 そのほかにも、 ☆龍はどんな動物からできている? ☆日本に伝えられたのはいつ? ☆伝説の龍神と龍宮! ☆お祭りやおもちゃに残る身近な龍 などについて理解が深まる展示がされています。 毎年、年賀状の題材の参考に訪れる人もいるそうですよ。 ![]() そして12月4日(日)には、「古代文字講座」と題して、
「たつ」の文字に関するお話を聞き、 消しゴムハンコをつくるワークショップが行われました。 講師は、古代文字について個人でも深く勉強されている 大田原女子高等学校 国語科の小勝 雅明先生。 小勝先生からは、なるほど!と思う漢字から、えっそうだったの!? という漢字まで、とてもおもしろいお話をしていただきました。 ちなみに「辰」という文字は、ハマグリが足を出して歩く姿 「龍」の右側の部分は蛇、立は角、月は牙や爪なのではないかと 言われているそうです。 ![]() 漢字について教わったあとは、消しゴムハンコ作り。
小学3年生からご年配の方まで、 教わった古代文字や辰のイラストなどを使い、 それぞれ思いのままに作って楽しみましたよ。 龍にまつわる展示から、文字の成り立ちまで、理解を深めることができ、 なんだか2012年がとても待ち遠しくなりました。 風土記の丘資料館 小川館の展示会 「辰を考古学する」は1月29日(日)まで。 ぜひ、この機会に「 辰 」について目を向けてみてはいかがでしょうか? ![]() ***********************************************
なす風土記の丘資料館 小川館 〒324-0501 栃木県那須郡那珂川町小川3789 TEL 0287-96-3366 / FAX 0287-96-3340 開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで) 休館日 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日) 祝日の翌日(ただし土・日曜日は開館) 年末年始 (12月28日 ~ 1月 4日まで) 冬休み小中学生向け展示会「辰を考古学する」 会期 平成23年12月 3日(土)~平成24年 1月29日(日) *********************************************** |
那珂川の流域にはたくさんの文化遺産が残されており、
特に那珂川と箒川が合流する那珂川町小川地域では、
多くの遺跡が見つかっています。
これらの遺跡や資料を保存し、紹介しているのが
『なす風土記の丘資料館』です。
現在、なす風土記の丘資料館 小川館では、
小中学生向けの展示会「辰を考古学する」が開催中です。
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