ここからメインメニュー

  • お知らせ
  • 番組情報
  • リクエスト メッセージ
  • プレゼントに応募
  • DJ パーソナリティ紹介
  • DJ パーソナリティ
  • コンサート
  • 番組表
  • PODCAST

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

NOW ON AIR

ミッドナイト・ダイバーシティー~正気のSaturday Night~ 00:00~00:55 

JUST LISTENING

過去の曲検索

2024/4/21 00:38/Timing/ブラックビスケッツ

お仕事ナビ

[MY TOWN なかがわ(2014年3月放送終了)]

2012年5月10日

#32 【那珂川の達人シリーズ】漆の達人 秋田 稔さん

゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚

那珂川町健武に住む秋田 稔さん県内唯一の漆採取職人です。

昨年には、日本漆工協会の優秀漆工技術者にも
選ばれています。

今回は、そんな秋田さんのインタビューをお届けしました。

゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚
日本一の漆生産地といえば 岩手県浄法寺町。

       で   す   が 
 
那珂川町を含む 八溝地域も日本に誇る 漆の生産地です。
その質は浄法寺のものよりも
勝るとも劣らない、日本一のものだと云われています。

秋田 稔さんは、
漆の生産者として日本で一番古い家柄の4代目。
漆を掻いて、53年にもなります。

平成元年頃から栃木や茨城のおよそ50軒の農家に頼み
休耕田に漆を植えてもらっています。
そのため漆を掻く木を自前で調達できるため
年に700本 掻くことができるそうです。

その量は100㎏にもおよび、個人で採る漆の量としては日本一です!
(漆の木1本からは、コップ1杯分の漆しか取れないそうです)

そんな秋田さんの漆は 久能山 東照宮 や 身延山 久遠寺、
鶴岡八幡宮などにも使われおり、
さらに およそ1300年の歴史のある神宮式年遷宮(伊勢神宮)に
漆を献上されたこともあることから
2011年には日本漆工協会から優秀漆工技術者に選ばれました。

秋田さんは 5月~10月のシーズン中、休みなく漆の木を掻きます。
雨の日は掻き傷からバイ菌が入り、木が腐ってしまうため
漆を掻くことができないそうですが、
雨の日は、下草を刈ったりと足場を整えるなど
本当に休む暇がありません。


『 漆一滴 血の一滴 』


そんな秋田さんの言葉が印象的でした。

漆が流す樹液は、人間でいう血と一緒です。
一度 傷を付け、その傷を治そうとする漆の木からは
たくさんの漆を採ることができます。
そうやって半年間 漆の木は傷をつけられながら
私たちに漆を恵んでくれるのです。

秋田さんは、漆を分けてもらえることに感謝をし
漆の木を本当に大切に思っています。
一滴たりとも無駄にはしません。

そんな秋田さんの思いが この言葉には凝縮されているような気がします。


今年もまた、秋田さんの暑い夏が始まります。

  
番組トップへ前のページに戻る
MY TOWN なかがわ(2014年3月放送終了)
2012年5月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
前の月   次の月
那珂川町