[MY TOWN なかがわ(2014年3月放送終了)]2011年12月1日
#9 馬頭広重美術館![]() 馬頭広重美術館でまず、目を惹かれるのが建物の建築美です。
杉の材木が格子状に組んであり、大きな屋根の平屋建て。 時代のぬくもりを感じさせつつも、解放的で、 太陽の光が差し込む館内は近代的な雰囲気をも、かもし出しています。 ![]() この建物は、歌川広重 「生野 白雨」の版画がモチーフとなっています。
白雨とは、夕立やにわか雨のことで、 突然の風を伴った激しい雨に 、坂道を往来する人々を生き生きと描写した この絵は、広重の最高傑作の一つとして知られています。 広重美術館の杉の格子は、まっすぐに降り落ちる雨、 敷地内に植えられた金明孟宗竹(キンメイモウソウチク) の黄金色と緑色とを合わせたような鮮やかな色彩は、 まさに「生野 白雨」の世界に出てくる竹・木々のようです。 広重美術館の建築美も然ることながら、 展示物も大変すばらしいものが揃っています。 広重美術館の収蔵作品は、およそ4500点。 うち300~400点が歌川広重の作品です。 館内には、常設展示室と企画展示室の2室あり、 常設展示室では主に歌川広重の作品を、 企画展示室では、年に10回ほど行われている企画展示を 行っています。 浮世絵は非常に繊細で、美術館のような照度・気温・湿度管理が 行きわたった環境でも、1ヶ月ほどしか展示ができないそうです。 ですから、常設の展示作品もこまめに展示替え行われており、 東海道シリーズをすべて見たいと思っても、 見終えるのは、なかなか難しいのです。 全部見たい!!という方は、是非こまめに通ってみてくださいね!! ![]() そして12月3日(土)からは、年の瀬にぴったりな 「 忠臣蔵展 」 が開催されます。 日本人の誰もが知っている「赤穂事件」は、元禄14年(1701)3月14日、 江戸城本丸松の廊下で赤穂藩主 浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央に 斬りつけたのがはじまりです。 浅野内匠頭長矩は当日切腹、お家断絶、領地は没収され、 吉良上野介義央はお咎めなしの裁きが決まります。 この裁きを不服とした赤穂藩の旧藩士47人が翌年12月14日の深夜に 藩主 浅野内匠頭の仇を討つために、吉良上野介の屋敷に討ち入り、 本懐を遂げます。 元禄の太平の世を騒がせたこの仇討ちを「忠臣蔵」とはじめて呼称したのは 大坂 竹本座の人形浄瑠璃で、 その後「忠臣蔵」は歌舞伎でも上演され、人気演目になりました。 この企画展では、浮世絵に最も描かれた題材の一つ「忠臣蔵」に 焦点を当て、当時の人たちがこの演目をどのように鑑賞していたか、 各絵師の作品に触れることで、体感して頂けます。 歌川広重が、吉良亭に闇に紛れて討入りに向かう浪士たちを描いた 「忠臣蔵 十一段目一 夜討押寄」 (ちゅうしんぐら じゅういちだんめいち よるうちおしよせ) や、忠臣蔵の中心人物 大石内蔵助をそれぞれの絵師が描いた 3枚の肖像画など、見どころ満載です。 年の瀬。 ぜひ、この忠臣蔵展で歴史の一幕に思いを馳せてみては いかがでしょうか? ![]() ***********************************************
馬頭広重美術館 〒324-0613 栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9 TEL 0287-92-1199 / FAX 0287-92-7177 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館日 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日) 祝日の翌日(ただし土・日曜日は開館) 「忠臣蔵展」 会期 平成23年12月 3日(土)~平成24年 1月15日(日) *********************************************** |
那珂川町の中心部に位置する『馬頭広重美術館』。
馬頭広重美術館では、かの有名な浮世絵師 歌川広重の
版画や肉筆画を300~400点ほど収蔵しています。
また隈 研吾氏の設計による建物は、広重の芸術と伝統を表現する
落ち着きのある素敵な外観となっています。
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