高校生が世界を変える！？
今回は、栃木県立馬頭高等学校の水産科に
取材に行ってきました！

海の無い栃木県に水産科があるの！？と驚く方も
いるのではないでしょうか？
それだけではなく、馬頭高校は
内陸にある県では唯一の水産専門学科を持つ
大変 めずらしい高校なんです！

そんな馬頭高校水産科では
今年、数々の快挙を遂げました！

まずは・・・１０月に研究課題で育てたチョウザメを
初めて町外のホテルに出荷したという
２年生の女の子 三人組。
助川 朋香さん、相馬 亜弓さん、野土谷 悠里さんです。

馬頭高校では先輩から 代々、
様々な課題研究を受け継いでいて
２年生から本格的に研究に取り組むのだとか。

３人が選んだのはチョウザメの養殖。
お腹を少し切って、オスかメスかを判別し
メスは卵（キャビア）の採取を目標に、
オスは、受精のほか食材として提供できるよう
日々、奮闘しているそうです。

一番大変なことは？と聞いたら
「生簀の移動」とのこと。

なんでも、チョウザメを生簀から他に移す際には
網で捕獲して移動させるらしいのですが
けして小さくはないチョウザメ、
頭から入れると しっぽが網からはみ出すそうです。
そのチョウザメのしっぽ（サメ肌・・・）で
腕をバチンバチン！と叩かれるのだとか！！！

「内出血はよくありますし、たまに皮膚も切れます(笑)」と
サラリと言っていました・・・が
女の子だけでやる作業としてはかなりハードですね！

「叩かれてもチョウザメからの愛だと思っているので
　大丈夫です！」と
爽やかな笑顔で答えてくれました(笑)

そんなに がんばれる理由の一つが
「チョウザメが美味しいんだってことを、
　もっとたくさんの人に知ってもらいたい！」という想い。

その想いが通じて、１０月に初めて
宇都宮グランドホテルで“チョウザメの薫製”として
限定提供される機会を得たのだか。
そしてなんと、１２月にもクリスマス限定メニューの一部で
採用されることになったそうです！

今後の一番の目標は
「キャビアを作りたい！」

キャビアといえば・・・チョウザメの卵の塩漬けで
世界三大珍味の一つにも数えられる高級食材。

（↑写真は外国産のランプフィッシュキャビア）

今は外国産の多いキャビアですが
いつか那珂川町産のキャビアが
日本中、いや世界中で食べられるようになるかも！？

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そして、もう一つの快挙は“ウナギのふ化”成功！！
馬頭高校では、２０１１年に
全国の高校では初めての ふ化に成功しているのですが
それが今年、３年ぶり、２度目のふ化に成功したのだとか！

研究グループメンバーから、２年生の
中村 海人くん、網野 翔太くん、藤本 隼人くん、
長嶋 崇人くん、秋元 龍弥くん、田中 匠くんが
お話してくれました。

親ウナギはそのままでは卵を持たないため
ホルモン剤を注射するなどして
卵を産ませるそうです。

ウナギの卵は とっっっても繊細で
水質、水流、水温など様々な条件が揃わないと
すぐにダメになってしまうのだとか。

ウナギにとって最適な環境を整える・・・
それが ふ化成功のカギ。
「今回は特に、水質や水温の管理が安定して行えたことが
　結果につながったんだと思います。」とのこと。

ふ化したウナギはすでに死んでしまったそうですが
生存日数も前回をさらに更新するという
成果を得たそうです。

「ふ化から、さらにシラスウナギ（稚魚）にまで
　完全に成長させて、将来は地域に貢献したい」
と目標を語ってくれた皆さん。

２年生の６人は３年生になっても同じ班で
同研究を続ける予定。
「チームワークはバッチリ！！」と
笑顔で答えてくれました。

絶滅の危機が問題となっているウナギ。
馬頭高生の研究が
その危機を救う一手となるかもしれません。

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日本の食の未来を担う
馬頭高校水産科の生徒さんたち。
今後、馬頭高生の研究の成果が様々な形で
皆さんの目に触れる機会が増えていきそうです。

今後も馬頭高生の活躍・奮闘に どうぞご注目ください！！！