[番組情報]2017年7月4日
今週は、益子町の陶芸作家・オフィスましこのね代表 栗谷昌克(くりや・まさかつ)さん にお話を伺います。陶芸作家の栗谷さんは秋田県の出身。 両親が美術系の仕事をしていたため、 小さい頃から作家の世界に触れていました。 そもそも物作りが性に合っていたのか、大学時代は絵を勉強し 大好きな物作りの仕事を始めます。 地元秋田で、2年ほどサラリーマンを経験。 集団での物作りの中で 「1人で最初から最後まで」の信念のもと、個人作家の道へ。 まだ方向性を模索しているとき、今の陶芸の師匠に出会い、 陶芸作家になることを決めたんだそうです。 栗谷さん2000年に、地元秋田を離れ、益子町へと移住。 当時、秋田では陶芸を職にするという人は少なく、 文化的にもあまり広がっていなかったため、 良い環境とは言えませんでした。 そんななか全国各地の陶芸が盛んな地域を見て回ろう。と、 益子へと訪れた際、そのまま腰を据えてしまったそう。 現在、益子には陶芸作家が400人ほどいると言います。 中には栗谷さんのような移住作家や、地元作家など様々。 街全体も活性化してきて、最近では皆さんもご存知、 オシャレな街として浸透してきていますね! 益子焼の流れは、時代を経て、 伝統的なもの(食器等)→アート的→伝統的な物(食器等) と巡り、若者作家も、熟年作家も自慢の陶器を並べる、 多様性のある焼き物の街となっています。 ちなみに、 栗谷さんの作品は温かみがある作風が特徴なんですが、 作品のインスピレーションは、 犬の散歩中に降りてくるそうです! 栗谷さんは2006年に益子国際陶芸祭に実行委員として参加。 当初は、なにもわからず、 ただ参加していただけだったそうですが、 回数を重ねるうちに、コミュニケーションや、 国ごとの考え方などの発見があり そのうちに外へと目を向けるのが楽しくなってきたと言います。 初めから海外志向を持っていたわけではありませんでした。 海外で陶芸や焼き物をやっている人達からみた益子は、 まさに聖地。 益子に行ける。となると、喜ぶ人がほとんどなんだそう。 こういったイベントを開いて、広まることで、 海外への扉が近くにあったことに、改めて気づいたそうです。 そして、2015年には益子町のまちづくりに関わる業務を行う 「オフィスましこのね」を立ち上げることになります。 |
栃木県から世界各国へ進出する企業にスポットを当て、
海外展開のキーポイントを探っていきます。
今週は、益子町の陶芸作家・オフィスましこのね代表
栗谷昌克(くりや・まさかつ)さん にお話を伺います。
栃木県、益子町にある「オフィスましこのね」
地域資源の掘り起こし、
イベントの企画・運営、海外への販路拡大など、
地域に根ざした幅広い活動をされている有限責任事業組合です。
(有限責任事業組合とは、時代のニーズに合わせた、
多様性のある働き方を提案する仕組み)