[番組情報]2020年12月1日
今週は栃木県香港事務所 鈴木憲典さんにお話を伺いました。~海外就職、外国人雇用、グローバル人材を応援~
![]() 今週は 栃木県香港事務所 鈴木 憲典(すずき・としのり)さん に お話を伺いました 鈴木さんは9月30日に香港入りし、 2週間の強制隔離を経て、 10月13日から業務を開始しました。 香港に駐在しているというメリットを生かして、 県内企業へのお手伝い、情報発信をしてきます。。 ![]() ○栃木県香港事務所の取り組みについて 香港事務所の業務は ①栃木県企業の海外展開への支援、 ②栃木県産品の海外への販路拡大支援、 ③外国人観光客の誘客促進 ④栃木県とアジア地域との国際交流の推進 4つを大きな柱として取り組んでいます。 具体的には ①栃木県企業の海外展開への支援として、 県人会や各地企業人会を設営することによる、 現地の方々の意見交換の場の提供、や 現地の情勢、課題等と調査研究を実施しています。 ②栃木県産品の販路拡大支援については、 インポーターを確保することのお手伝い、 現地での販促機会の確保とそのサポートになります。 ③外国人観光客の誘客促進については、 香港内の旅行代理店に本県の観光地のPR、 さらにはSNSを活用した情報発信を行っています。 現在は、新型コロナの拡大により 人の往来が大きく制限されており、 状況が刻刻と変化しておりますので、 その時期で最適な対応をしていきたいと考えています。 ○隔離期間の生活について 現在、日本から香港への入境は、 香港居民とビザを保有する者以外の入境を 原則として禁止しています。 鈴木さんはビザ保有者ということで、入境しましたが、 2度のPCR検査と14日間の強制隔離が行われました。 具体的には、空港で1度目のPCR検査 政府指定ホテルでの隔離、 自分で用意したホテルでの隔離、 2度目のPCR検査という流れになります。 この14日間の強制隔離期間中違反すると、 つまりホテルの部屋から出てしまうと、 罰金または禁錮刑を科されます。 14日間の強制隔離期間中は、 スマホアプリと保健当局から支給されたQRコード入りの リストバンドの装着が必須で、 これらのデバイスにより 行動範囲が特定されているようです。 ホテルの個室からも一歩も出られない状況になります 監視されているというプレッシャーは、常にあるものの、 入境から強制隔離の終了までの検疫措置については、 保健当局の関係者、ホテルのスタッフを含めて、 慣れている印象をうけたそうです。 食事については、デリバリーを利用できるため 不便はなかったということです。 ![]() ○現在の新型コロナウイルス感染防止策 感染が確認された人の多くは、 外国からの入境者ですので、 香港の域内での感染はほぼ抑えられている状況です。 入境にあたっての強制隔離がかなり厳格なので、 その効果があるのではと、思っているそうです。 そのほか、徐々に制限が緩和されてますが、 公共の場での5人以上の集合の禁止、 飲食店では、 午前2時から午前5時までの店内での飲食の禁止、 一卓6名までなど、罰則付きの制限もあります。 さらには、 公共の場でマスクの着用が義務化されているなど、 日本以上にコロナに対して 市民をあげて警戒している印象です。 ですが、香港の方々は元気。 飲食店での厳格な入場制限はあるものの 人気店では順番待ちがでるような状況、 休日のショッピングモールでも多くの人がでており、 大変にぎわっているそうです。 検疫措置にいては、 規制とその緩和を感染の状況のバランスを取りながら 行っている印象です。 ○観光客激減での街の状況について 香港でも有名な観光スポットである、 ビクトリアピークやシンフォニー・オブ・ライツなどでは、 当たり前ですが、 年間5000万人以上と言われる入境者がおらず、 例年と比較して空いているとのことです。 飲食店、小売店など、 香港のインバウンドに関係する産業全体への売り上げに 大きな影響が出ています。 ○香港とシンガポールによる「トラベルバブル」について アジアの経済拠点同士が合意されました。 香港政府は、日本を含めた他の国・地域とも 協議しているとの報道があります トラベルバブルについては 栃木県のインバウンドにも大きな影響を与えますので、 状況を注視したいと考えております。 ![]() |