[放送内容]2022年8月25日
ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~ 川崎古墳の巻![]() この川崎古墳、後円部に
栃木県内最大級の「横穴式石室」があります。 横穴式石室とは、文字通り石を積み上げて作られた空間。 古墳の側面に入口があり、 遺体を安置する玄室(げんしつ)と 入口~玄室をつなぐ通路「羨道(せんどう)」で構成されています。 朝鮮半島から伝わる以前は、 一つの古墳に一人の埋葬者でしたが 横穴式石室が誕生して一つの古墳に数人埋葬できるようになり 合理的な作りの古墳になったとか。 : 那珂川町なす風土記の丘資料館に行くと、 川崎古墳の石室の実物大模型があります。 長さは約8.2m、高さは約2.2m、幅は約3m。 出土物の耳飾りのレプリカも見せていただきました。 実際には7個発見されたそうで、 川崎古墳には3~4人埋葬されていたのではと推測されます。 ![]() そして、この川崎古墳のスゴいところは…
事前に、那珂川町なす風土記の丘資料館に許可をもらえれば 実際の石室に入れちゃうんです! よーし行ってみよー! …って、ココを進むんですかっ!? ![]() 草が生い茂っていて、比較的 細い道なので
汚れても良い探検スタイルで!帽子も忘れずに。 足元も頭上も気をつけてくださいね。 (石室入口は、カギが掛かっています) : 入口は少し崩れて低くなっているので、 かがんだまま、進みました。 中に入ると余裕で立てます! 模型そのままの世界ですが、違うのは室温。 ひんやりしてちょっと寒いくらいでした。 外の明かりは全く入りません。 ![]() ↑左画像が玄室、
右画像が玄室側から見た入口・羨道です。 左があの世、右がこの世のような感じがしますね。 その境には間仕切りの石があり、 よく見ると削った跡が残っています。 この石から入口側のエリアでは土器が見つかっており、 亡くなった方に対する儀式が 行われていたと考えられるそうです。 : それにしても、長い時を経て これだけしっかり残っているのは すごい! すべて自然のものだけで作られており、 使われている石はおそらく、 近くの武茂川のものではといわれています。 また、これだけ巨大で重い石を運ぶだけの 人を集める力があったということも想像できます。 当時はどんな技術でこれを造りあげたのでしょう…! : : 那須地域の前方後円墳は、 一つの古墳に 二つの横穴式石室 というのが 今の通説だそうです。 川崎古墳も前方部に石が密集しているところがあり、 もしかしたら そこがもう一つの石室かも?! 今後の調査に期待です! ※川崎古墳の石室入口には、鍵がかかっています。 見学を希望される方は前もって、 那珂川町なす風土記の丘資料館まで ご相談ください。 また、見学の際は汚れても良い格好で! 頭をガードするための帽子なども忘れずにお持ちください。 ------------ 【川崎古墳(那珂川町指定文化財)】 場所:久那瀬地区 ★川崎古墳を見学したい方は、 模型を展示している「那珂川町なす風土記の丘資料館」へ↓ --- 【那珂川町なす風土記の丘資料館】 観覧料:一般 100円・学生 50円 ※中学生以下は無料 住所:那珂川町小川3789 開館時間:9:30~17時(最終入館16:30) 休館日:月曜日(祝日は開館) 祝日の翌日(土日だと開館)ほか お問い合わせ:0287-96-3366 ![]() |
新たな那珂川町の魅力を探るシリーズ
「ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~」
今回は、那珂川町指定文化財「川崎古墳」の巻。
:
川崎古墳は、那珂川と武茂川の合流点あたり
現在の久那瀬地区にある古墳です。
古墳時代の終わり頃に作られ、全長は約49m。
前方後円墳で、前方後方墳が多い那珂川町では
ちょっとめずらしいかも?