[放送内容]2022年10月27日
那珂川・鮎の伝統漁法「ナワバリ漁」![]() 完成したら重機を使って、川に竹を仕掛けます。 泳いできた鮎は 川の中で揺れる竹の葉を避けようとして 両側の上の方へ移動するのだとか。 ![]() ナワバリ漁で釣果が期待できるのは、 前日に雨が降り、朝に快晴となった日。 北風があると さらに◎! 深沢さんたちは両岸に3人ずつ分かれて 各々、投網を手にし 川面を見つめて、鮎の群れが来るのを じぃっと待ちます。 期待を込めて待つこと1時間…… 「来はじまった!!」「おお―――い!!!」 来た!と思ったらすぐに網を打つ! ①狙いを定めて… ②鮎の群れを目掛けて投げる! ③引き寄せて引き寄せて ④1回で大小あわせて20匹近く捕れました!!! ![]() 群れが来たときはもうお祭りのよう! 両岸でこれくらい捕れたよー!と見せ合いながら 皆さん生き生きとした表情で網を投げ入れていました。 多いときは、一人あたり30kgくらい捕れるとか! : また、今回は投網の扱い方を 特別に河原で…名人に実演してもらいました。 ①投網は、下に おもりがついています。 まずは手前の方、一部の網ををひじにかけて ②右手に半分、左手に半分ほど網を持ち、 手は おへそあたりに ③手の力で投げようとするとなかなか大変です。 イメージは、腰で振る。 後ろに引いた反動で前へ放す! ④綺麗に広がりました! 左右に持つ網の量を変えると、 縦長に開くこともできるとか。 手綱を引き寄せると おもりが集まって網が閉まり 中に鮎が入るという仕組みです。 ![]() 捕った鮎は分け合って、それぞれ お持ち帰りします。 この時期のメスの鮎は卵がたっぷり入っていて美味しい! 深沢さんの場合は 大きさや雌雄で選別後、袋に入れて冷凍し 正月におせち料理として食べたり、 素焼きにしてお雑煮のダシに使うのだとか! 鮎のダシのお雑煮! なんとも那珂川らしいごちそうです。 : ナワバリ漁は、時間も人手も要るので準備は大変ですが 皆さんの様子を見ていて、 大変さ以上の楽しさがあるんだな~!と感じました!! 「仲間と楽しめる」のもナワバリ漁の醍醐味なんですね。 ---------------- なお、那珂川町内の川で鮎を捕るには 遊漁券や許可証などが必要です。 詳しくは、各管轄漁協 (那珂川南部漁協または那珂川中央漁協)まで。 ---------------- 取材にご協力くださった 深沢さんら6名の皆様、ありがとうございました! ![]() |
その那珂川で落ち鮎の時期に行われる伝統漁法
「ナワバリ漁」をご存じですか?
今回は、ナワバリ漁を長年やっている
町内にお住いの深沢さんら6名の方にご協力いただき
取材をしてきました!
:
10月某日。まずは仕掛けづくり。
①今年生えた若い竹を切りだします(かなり長い!)
②竹を編みます。イメージは三つ編み。
葉の付いた細い枝を軸の太い部分に重ねるように束ねます。
力仕事です。
③上をヒモで縛ったら、1本完成!
巨大な猫じゃらしのような形。
④これを約60本作るとのこと!
完成したら近くの河原へ運びます。