[放送内容]2022年12月22日
ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~ 首長原古墳の巻![]() 川崎古墳と同じく横穴式石室を有しており、
今回は草が茂っていて近くまで行けませんでしたが、 タイミングが合えば石室(埋葬者を納めた部屋)を 間近に見ることができるそう。 石室の形は、しっかりまっすぐ長方形で これは全国的に見ても古い形。 6世紀後半の豪族の墓と推定されます。 石室内からは過去に2回の発掘調査で 豊富な副葬品が出土しており、 それらが見られるのが那珂川町なす風土記の丘資料館です。 ※注:2023年3月31日まで休館中 これらはレプリカではなく、本物! ガラス小玉は、現代のビーズと比べても遜色ないほど なめらかに磨き、細かく作り上げられています。 ![]() このほかにも大刀や
今でいう 矢じり、小刀、イヤリング、ブレスレットも出土しました。 耳環(イヤリング)の数から、 埋葬された人数は少なくとも3人と推定できるそうです。 また、ブレスレットにあたる銅釧(どうくしろ)は 古墳から出てくることは珍しいようで、 地域の中でもトップの人しか持てなかったものと考えられます。 まさに、”首長”が眠る墓なんですね。 ![]() さらに、古墳の頂上からは土器が出ており、
頂上で祭祀が行われていたことが推測できます。 こちらはかなり大きな土器。 おそらく液体を入れていたのでは?とのこと。 ![]() どういった祭祀が行われていたのかも気になりますが
当時、どんな技術や道具で これだけ大きな土器が作られていたのかも気になります。 なお、今は常設展示改修工事のため、資料館は休館中です。 リニューアルオープンする2023年4月1日から これらの展示を見ることができます。来春までお楽しみに! : 首長原古墳の見学は、資料館のスタッフさんが同行します。 見学したい方は、事前に 「那珂川町なす風土記の丘資料館」までご連絡をお願いします。 石室の様子など、首長原古墳を間近で見たい場合は、 草刈り後の時期(例年6~7月頃?)がオススメです。 古墳と一緒に、小川地区や馬頭方面の風景も楽しめるかもしれませんよ。 ------------ 【首長原(しゅちょっぱら)古墳】 場所:那珂川町 小川地区 三輪 ★見学希望の方は、事前に資料館へご連絡を ↓ --- 【那珂川町なす風土記の丘資料館】 ※常設展示の改修工事のため、2023年3月31日まで休館 (出前講座・イベントは行っています) お問い合わせ:0287-96-3366 住所:那珂川町小川3789 開館時間:9:30~17時(最終入館16:30) 休館日:月曜日(祝日は開館) 祝日の翌日(土日だと開館)ほか ![]() |
「ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~」
今回は、「首長原(しゅちょっぱら)古墳」の巻。
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インパクトのある名前の由来は、
かつて、周囲に7つの古墳があったことから
七所原(しちょっぱら)と呼ばれており、
それが変化したのではないかと言われています。
場所は、小川地区 三輪。
民家の間の小道を歩いていくと、原っぱが見えてきます。
ひときわ小高い丘が首長原古墳です。