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その中には、まれに心を良さぶられる、いわゆる感動作に出会えます。
この作品「おくりびと」も、まさに自分にとっては人生の中で忘れる事がないだろう
本当に心から感動した作品でした。
素直に笑え、泣けました・・・。久石譲さんの音楽も良かった~。
この手の映画は、悲しくて思わす涙が~というイメージですが
決してそんな事はなく、生きる事の意味を考えさせられる人間としての心が
温かくなる映画です。
はじめは納棺師を蔑むような遺族の目が、見事な所作とともに、少しずつ変わっていく一連の場面は、
なんとも荘厳であり、日本人として故人への深い愛情を感じます。
舞台になっている山形県庄内地方は、僕の故郷でもあります。
懐かしい風景~主人公がひとりチェロを奏でる背景には、雄大な出羽富士の
鳥海山の姿・・・妻役の広末涼子が実家に戻る余目駅は、紛れもなく僕の町の
駅で、ここから高校へ通った駅なんだよな~と懐かしい思いがよみがえりました。
映画のどこを観ても知っている場所が多くて、その分この映画に対しての思い入れも
大きくなったかもしれませんね~。
思い出せば・・・納棺師の仕事は、小学生の頃祖父が亡くなったときに、
家族そろって見ていた記憶があります。
納棺師から勧められて、家族が故人の足袋を穿かせたり、顔を拭いてあげたり、
子供心にもその所作は忘れられない光景でした。
大切な家族を想い、美しくおくりだしていく・・・
それは悲しみだけではなく、深い愛情があって涙がこぼれるんですよね。
「おくりびと」はそんな、日本の美しい愛情を見事に描いています。
観ている年齢層は高かったけど、ぜひとも若い人たちにも観て欲しい、
素晴らしい邦画です。
観終わったあとは、きっと家族を大事にしたくなるはずです。
* 写真は映画の舞台になった、山形県と秋田県の県境に位置する
出羽富士「鳥海山」です。