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2019年3月6日

「あさになったのでまどをあけますよ」

紹介絵本 「あさになったのでまどをあけますよ」
作:荒井良二 偕成社

新しい1日をむかえるために窓をあける子どもたち。
そこには普段と変わらない朝の風景が。
そんな何気ない日々の繰り返し、その中にこそある確かな希望や、生きることの喜びを描いた絵本です。

どんな場所にもどんな状況でも必ず朝はやってきます。
それは街だったり田舎だったり、遠くのあなたのところにも、そして森にも海にも砂漠にも。
それぞれの場所で、自分や大切な人々が生きています。
そんな当たり前のことがとっても幸せに感じられる絵本です。
シンプルな言葉と、とても美しく綺麗な絵が、私たちの心に希望の光を与えてくれます。
悩んで眠れない日も、悔しくて仕方ないことがあっても、悲しくてどうしようもなくても、また朝を迎えることで、今日も生きている!ということがどれだけ幸せなことだろうと、あらためて実感することでしょう。

この作品は、荒井さんが2011年3月11日の東日本大震災のあとに初めて描かれた絵本です。震災後、絵本作家として何ができるだろうかと真剣に考えられたそうです。
作品の中に描かれている朝の風景はどれも希望に満ちていて、読み終えた後はとても清々しく、前向きな気持ちになるはずです。

大切な人への贈り物にもおススメです。

2016年9月には夜の絵本「きょうはそらにまるいつき」刊行。こちらもとても素敵です。

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