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AuDee CONNECT 03:00~04:00
2025/5/14 03:46/じじいの同窓会/トリプルファイヤー
地方公共団体の国際化推進のための活動を、地方公共団体が共同して行うための組織として
設立された団体であり、職員は国、県、市等から派遣された公務員、外国人スタッフ等で
構成されている。東京本部及び7つの海外事務所(ニューヨーク、ロンドン、パリ、シドニー、北京、ソウル及びシンガポール)があります。
●堀江さんは、どういった業務を行っているのでしょうか?
クレアシンガポール事務所は、総務省から出向している所長を含む19の地方自治体及び現地職員5名の24名で構成されています。職員の出身は、西高東低で圧倒的に関西から九州地区が多いのが特徴です。事務所の管轄国はASEAN各国とインドまでであり、常に誰かが海外に出張しているという状態で、全員がそろうということはほとんどありません。
海外事務所によって主要な業務は異なりますが、当事務所は自治体の経済活動の支援依頼が多いです。例えば、栃木県のように栃木の物産をシンガポールや近隣諸国に売込みたい、
新しい販路を開拓したい、インバウンドを協会したい等という希望があった場合、市場の調査や、フェアの協力、訪問団の受け入れや随行等を行っています。
クレアの通常の業務のほか、小山市からのミッションもあるのでほとんど休みは取れませんが、全てが経験であり勉強なので、ここで得られる情報や知識、人脈が小山市や栃木県に役に立つと思うと、毎日ワクワクしながら仕事をしています。
●昨年シンガポールで行われた「Oishii Japan」ですが、とちぎ和牛が好評だったそうですね?
昨年、初めて栃木県が「Oishii Japan」にブースを出し、その際にとちぎ和牛も出展したところ、味・肉質・さしの入り方など業者だけでなく一般の方にも非常に好評でした。
そのため、この出展がきっかけとなり、全農インターナショナルアジアさんの紹介で商談会を行った結果、業者が決まり、今年の8月から6頭、シンガポールに輸出が開始されました。
輸出されたとちぎ和牛は、マリーナベイサウンズ内の高級レストランなどに提供されており、現地の方々からも好評との声をいただいているそうです。
小山は、関東でも有数の黒毛和牛の産地です。とちぎ和牛はその大半が小山市で飼育され
出荷されており、養頭数JA小山管内で約1万頭は栃木県内第1位です。また、東京市場での出荷頭数も市町村単位で第1位を誇っています。この和牛の肉は全国トップクラスの品質で、松坂牛や神戸牛などに劣らない肉質を持っています。また、特徴としては「安全性」と
「おいしさ」にあります。恵まれた自然環境の中で、「さし」がはいりやすくするために、
大麦や稲わらを食べさせて育てています。 小山市内の広大な水田から生産される稲わらが
健康な牛を育て、ビタミンコントロールを一切しない自然食飼料で自然に近い状態の肥育が
うまみにつながり、安全でおいしいおやま牛が育ちます。
●昨年出展した企業ですが、現在どのような形でビジネスを展開しているのでしょうか?
先ほどの和牛もひとつの例ですが、フタバ食品さんの活躍が顕著です。フタバ食品さんは
アイスクリームをシンガポールに輸出しておりますが、レストランや飲食店などのほか、
ローカルの方でにぎわう、シンガポールが現在力を入れて開発中のジュロンポイントの
和テンションプラザという日本の食や文化を紹介するための場所があるのですが、その一角に
常設でブースを出し、常に現地の方々でにぎわっています。日本産、現地の価格と同様の
価格、ディスプレイのセンスやわかりやすさが人気の秘訣だと聞いています。
週末になると、家族連れの方が大量買いをする様子も見られます。
●今回のOishiJAPANの目標を教えてください。
原発の影響により、栃木県の農産物の輸出制限があった影響で他の自治体や国にシェアを奪われてしまいました。また、栃木県自体も、ほとんどシンガポールでは認知度がないため、製品だけでなく、栃木全体をもっとPRできたらと考えています。また、商品を買ってもらうだけでなく、その商品を求めにシンガポールの方々が栃木を訪れてくれるような魅力的な商品の紹介や首都圏に近いという立地的なメリットを前面に出して、観光と併せて売込みたいと思います。そして、出展の目標として、一つでも多くの小山市や栃木県産農畜産物の新たな販路開拓につながるよう頑張りたいと思います。