[番組情報]2020年11月10日
今週も引継ぎ、株式会社 北研 営業部 石塚 誠さんへのインタビュー!![]() 今週も引き続き、 株式会社 北研 営業部 石塚 誠 さん に お話を伺いました。 栃木県壬生町に本社を構える株式会社 北研は 「きのこの総合メーカー」。 研究開発、種菌、資材・プラント、 きのこ生産・販売を行っている会社です。 ![]() 先週は、北研が 海外展開を見据えているというお話を伺いました。 東日本大震災の以前では、 情報番組でも取り上げられた海外輸出事業で 香港へ高級シイタケを輸出していましたが、 原発事故の影響で輸出が出来なくなってしまったので、 今回は不屈の精神でリベンジするべく 気合が入っているそうです。 以前は中国への営業も行っていた石塚さん。 昨年は1か月のうち半分程、中国に出向いていましたが 現在は渡航ができません。 シイタケの生産量世界一を誇る中国は 工場の敷地の端がかすんで見えるくらいの 広大な敷地で栽培しているそうです。 最近まで中国では、 品種登録による育成者権を守、る法整備が整っておらず 無断で登録品種をコピーされても、 損害賠償請求ができないため。 北研のように投資をして品種開発をする 一般企業がありませんでした。 その中で、中国企業は、 日本のキノコ種菌メーカーが 優良品種を多数所有していることを知っているので 素晴らしい品種・技術をもっているのではと、 北研も営業活動を通じて期待を感じているようです。 ![]() シイタケの品種を 無断でコピーして使用することが当たり前だった中国では、 正しい管理がされず、品種の変異が起きてしまい 栽培が安定しない企業が多い傾向にありました。 そのため、品種が管理されたものを購入することで、 経営を安定させ、対価を支払っても、 メリットがあることを理解するのに時間がかかること。 に加え、 自然栽培・自然の環境を利用した栽培がほとんどのため、 地域の気候や風土にあった、 品種や技術が変わってくるためその見極めが難しい。 と、石塚さんは言います。 一方、北研では、 キノコ生産のコンサルティングも行っています。 「栽培技術コンサルティング」は シイタケ栽培をしている企業に対して、 シイタケ品種を使用した栽培種菌や菌床の製造、 および、栽培技術をコンサルティング。 また、シイタケ栽培に新規参入する企業へ 施設設計のコンサルティングや 研究施設への品種技術コンサルティングを行っています。 ![]() ■株式会社 北研今後の目標・展望について。 まず、今後3年間は縮小傾向にある、 国内事業を死守しながら、 キノコ生産量世界一の中国、 シイタケ消費量が多い台湾事業に注力した、 海外事業を足掛かりとし、消費拡大中の 東南アジア・欧米にも展開したいと思っています。 10年後に国内外の売り上げ50億円を目標にしています。 それでは最後に、 石塚誠 さんに世界への扉の鍵を開いていただきます。 世界に通用するものづくりにおいて、 最も大切なことは何でしょうか? 各国の顧客ニーズに対応する 技術・品種の開発はもちろんですが、 それらを組み合わせたシステム提案を継続的に行うことで 企業経営をサポートし続けることが出来ることが 重量だと考えています。 単に品種や技術の切り売りではなく、 私たちは キノコのグローバル総合メーカーを目指しています。 また少し、世界への扉が開いたような気がします… ![]() |
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