[今週のインタビュー]2014年3月25日
香港の3年間の移り変わり![]() |
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2014年3月18日
「救缶鳥プロジェクト」を考えた株式会社パン・アキモト今週も 株式会社 パン・アキモトの
営業本部・部長 秋元 信彦 (あきもとのぶひこ)さんにインタビューしました。 まず、海外展開のきっかけについてお聞きしたところ、 缶詰パンを備蓄していただいていた自治体から、 新しい缶詰パンと商品の入れ替えをして欲しいとの連絡が入り、 賞味期限が残る缶詰パンの処分に悩んでいたそうです。 会社にとっては、作ったものは食べて欲しい気持ちがありました。 ちょうどその時期に、スマトラ沖地震が起こり、売れ残りの商品で良いから 送ってほしいと言う依頼が社長に入ったそうです。 そこで、社長は自社の商品があれば、沢山の命が救えると思い、 海外に送ることとなったそうです。 これが、海外展開と救缶鳥プロジェクトの始まりとなりました。 「救缶鳥プロジェクト」とは、 まず企業に3年の賞味期限の「缶詰パン」を購入して頂き、 その商品が使用されることが無ければ2年後にパン・アキモトで引き取ります。 1年間の賞味期限を残した「缶詰パン」は、海外でお腹を空かせている人々や団体、 被災された国などに送っています。 商品を無駄にせず、社会貢献をするシステムが「救缶鳥プロジェクト」です。 ![]() 先月、開催された「栃木県食品商談会in香港2014」についてお聞きすると、
秋元さんは現地語が話せなかったので、iPad を持参し動画を流して プレゼンテーションを行ったそうです。 そして、賞味期限間近の商品を試食してもらったことで、 その柔らかさに現地の皆さんはビックリし、商談会での缶詰パンは好評価でした。 ![]() 今後の展開としては、備蓄の文化のない国に対して
販売方法(ギフト・サプライズ商品)を変えていく事。 台湾や中国に対しては備蓄の文化がなくて、何かあれば「天命」と思い、 諦めるそうです。 そして、こちらの商品を一方的に販売するのではなく、 現地のニーズに答え、それを商品にすることが必要と答えて頂きました。 ![]() |
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2014年3月11日
3年経っても焼き立ての様な缶詰パンを作る株式会社パン・アキモト今回は 株式会社 パン・アキモトの
営業本部・部長 秋元 信彦 (あきもとのぶひこ)さんにインタビューしました。 昭和22年に創業された、栃木県那須塩原市に本社のあるパン屋さんです。 2009年には若田光一さんが乗ったスペースシャトル、 ディスカバリー号で宇宙食として積載され、宇宙に飛んだパンとしても 話題になりました。 「3年経っても焼きたてのような缶詰パン」を開発し、 災害時の非常食としてだけでなく、「パンの缶詰」で食糧難をなくそうと、 世界へ挑戦している会社です。 ![]() 「3年経っても焼きたてのような缶詰パン」を、
実際に持ってきていただきました。開けてみると、缶詰パンとは思えぬほど しっとりしていて、ホッとする味でした。 アキモトさんのパンは、防災備蓄で使用することが多いので、 食後に缶詰がコップになるように作られていて、現在では缶詰の本体と蓋のフチの 両方で、指が切れないように工夫してあります。 缶詰パンを作ったのは1995年の阪神淡路大震災がきっかけでした。 震災の時に現地に持って行かれたそうです。そして、保存できず、 捨てられるという苦い経験をしたそうです。その時、被災者の方に 「保存性があり、柔らかくて、美味しいパンは出来ないの?」と 宿題をもらったそうです。 そこから、研究し改良して現在まで試行錯誤しているとの事でした。 東日本大震災の時には、パン・アキモトさんの地元で震度6弱を 観測しました。事務所も被災しましたが、皆さんの協力で翌日からパンを焼き、 その日から、被災地にパンを送り続けたそうです。 来週は、海外進出・海外での事業展開・今後の展望をお聞きします。 ![]() |
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2014年3月4日
外国人にも愛される秘湯、北温泉旅館最近、東南アジア地域で日本の温泉文化がブームになっています。
東京オリンピックが決定した事もあり、海外の方からも日本の文化は注目を浴びています。そこで今回は、栃木県那須郡那須町にある 株式会社 北温泉旅館のスタッフ 向井照恵(むかいてるえ)さんにお話を伺いました。 ![]() 北温泉旅館の歴史は古く、江戸の安政5年(160年前)に建てられていて、
まさに玄関を入ると江戸時代にタイムスリップした様な雰囲気でした。 建物は、江戸、明治、昭和と3棟に分かれていて、温泉は全部で7つあります。 北温泉の中でも「芽の湯」は温泉が外に向き、春になると桜が見られ、 絶景を楽しめる温泉です。 ![]() ![]() 北温泉旅館のホームページは、英語・中国語・日本語を選択することができ、
インターネットで予約可能です。 なので、世界各国から北温泉にお客様が来られるとの事でした。 語学が堪能なスタッフがいないので、旅館での対応はジェスチャーで 行っているそうです。 北温泉旅館の女将さんは日本語が堪能な台湾出身の方で、台湾からも多くのお客様が 来ています。台湾は雪が降らないので、冬の北温泉で雪を満喫していくそうです。 皆さんが一番感動するところはやはり温泉で、豊富な湯量で開放感のあるプールの様な温泉や天狗の温泉、などが海外の方にも大変、喜ばれています。 北温泉旅館に来る外国人のお客様は日本の知識がある方が多く、接客していても 着物の着方や入浴マナーなどのトラブルはないと話されていました。 食事の面でもベジタリアンの方でも、事前に伝えていれば、対応可能です。 そして、北温泉旅館の朝食には「納豆」が必ず出るので、 予約の際に、「納豆」が食べられるかを聞いているそうです。 ![]() 東日本大震災での風評被害を伺うと、日本在住の外国人の方の変化はないが、
海外のバックパッカーのお客様が減ったと、話されていました。 東南アジア・台湾地域などでも日本の昔ながらの風景や文化が好まれているので、 この機会に海外の方を含む皆さんに北温泉に来てほしいと話されていました。 |
栃木県香港事務所 所長 渡邉 邦彦(わたなべくにひこ)さんに
お話をお聞きしました。
渡邉さんは、3年の香港駐在生活を終え、今月日本に帰国します。
まず、この3年間の香港市場の移り変わりについてお聞きすると、
以前、香港にはなかった最低賃金法の施行や、
不動産価格の高騰等の要因があり、経済はインフレが継続しているとの事。
それを受けて、閉店する飲食店が多いようです。
また、以前は「高くても売れる」と言われていた日本の食材も現在では、
コストパフォーマンス(安くて良いもの)が求められているとの事でした。
香港へ進出している栃木県の企業について伺うと、
2013年に株式会社ユーユーワールドがドラゴンセンタービルの
フードコート内に「栃木屋」という飲食店をオープンさせました。
ローカルな場所と値ごろ感があり、香港の方に支持されているようです。
そして、食品の販路開拓では一昨年から「とちぎ和牛」の輸出が再開しました。
以前は、「とちぎ和牛」の輸出頭数が月に5頭ほどでしたが、
現在では毎月12頭以上に増加し、地道ながらも実績が出ているとの事です。
今後、香港進出する企業についてお聞きしたところ、渡邊さんは
香港は製造業が進出するのではなく、サービス業がメインになるとの事でした。
足利銀行さんが2014年度中に香港拠点を復活させる報道があったことから、
一つでも多く県内企業が進出することは心強いと話されていました。
最後に3年間を振り返ってもらいました。
渡邊さんは、東日本大震災直後に赴任し、これまで築き上げてきた諸先輩方の
実績がご破算に近い状態からスタートしました。
3年経ち、ようやく雲の隙間から
一筋の光明が見えてきた手ごたえを感じているようです。
しかし、他自治体もアジアへの経済活動を活発化させているため、
日本を見る目が肥えてきているので、現地のニーズに応えられることが
栃木県に求められるのではないかと話されていました。
また、自治体間競争が海外で展開されているため、渡邊さんを含め、
多くの人が競争力喪失につながることを懸念しています。
今後、日本の戦略をどうするか。が求められていると話されていました。