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デイリーフライヤー 13:00~13:30
2025/12/16 13:00/黎明/高橋優
凹んだところから 立ち直るチカラ、のことです。
…変化が激しく、先行き不透明な 現代では、
さまざまな逆境や 困難にも 負けない 心を育てる、
「レジリエンス教育」というものが、注目されています。
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そう聞くと、難しく感じるかも知れませんが、
レジリエンス教育の基本は、怒りや悲しみ、イライラなど
ネガティブな感情を 否定せずに「認めること」。
日々の 子ども達への声かけで、
それを表現していく、ということです。
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具体的には、例えば…、お子さんが、
『友達からイヤなことを言われた』と言って
泣いて帰ってきたとき。
「大したことないよ!気にしなくていいよ!」
…と 言いたくなりますが、実は、これでは、
お子さんの 心のモヤモヤは解消されず
なかなか回復に つながりません。
そこで、レジリエンスを育てる声かけは…
「そっか、それはイヤな思いをしたね。」と
寄り添う言葉をかけること。
こんなふうに、親に“共感”してもらえると、
それだけで お子さんは、“安心感”を得ることができて、
また、そこから落ち着いて、その後の具体的な解決策や
対策について考えることができます。
ただし、お子さんが そのイヤだった出来事について
話したがらない場合は、お子さんの思いを 尊重して、
「いつでも聞くよ」というスタンスで 待ちましょう。
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もう一つ、例をご紹介すると…、
例えば、お子さんが 自信を失って 落ち込んでいる時。
「そんなことないよ~大丈夫だよ!」と励ましたくなりますが…
実は コレも、レジリエンス教育の観点から見ると、
ちょっと違うみたいです。
この場合も、『自信がない、不安だ』というお子さんの
気持ちを受け止め・寄り添って、
「自信無いのか…そういう時もあるよね。
でも、ママ(パパ)は、どんな時も、
がんばるアナタが素敵だと思うよ!」
…というような 声かけが 良いみたいですね。
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レジリエンスを育てる声かけのポイントは、
やはり、ネガティブな感情を 無視したり
否定したりしないこと。そして、大きな安心感に守られた中で、
ネガティブな感情と向き合い・耐えて、
対処できるチカラを育てていく…、ということなんですね。
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ある研究では、この「レジリエンス教育」を実践していくと
心の回復力に加えて、「どんなことがあっても
自分は大切な存在だ」という“自尊感情”や、
「自分はやれるんだ」という“自己効力感”も向上する、
という結果が 出ているそうです!
…長い人生、お子さんの歩む 道の先には、
きっといろいろなことが 待っていると思います…!
ぜひ パパママも、ご自分のレジリエンスを意識しながら
お子さんへの声かけを 工夫してみてはいかがでしょうか。