[番組で紹介した情報]2025年3月31日
3/31番組内容【那須どうぶつ王国 宮地さん】那須どうぶつ王国では、非公開施設なのですが「ライチョウ野生復帰順化施設」というものを建設しました。増やしたライチョウを将来野生に帰せるようにと、
ライチョウ自ら学び成長できる施設なのですが、この施設で育ったライチョウが 2022年中央アプルスに野生復帰しました。 初めてのことでこれだけでもすごいことなのですが、 この数年で中央アルプスには100羽以上のライチョウが 生息する環境になったのです。 このこともとても喜ばしくすごいことですが、 その後のお話があって昨年、那須どうぶつ王国の担当飼育チームが、 昨年卵から孵化させてひなを人の手で育てて 中央アルプスに野生復帰させました。 そして、最新のニュースではなんとその人の手で育てたライチョウが 高山の厳しい冬を乗り越えて1羽生存していることが確認されたんです。 今年の生息調査は、始まったばかり。今後の調査で残る個体の生存確認も とれるかもしれないので、期待したいです。 今後もライチョウの保全事業は続いていきますので、 続報をお楽しみにしていただければと思います。 「那須どうぶつ王国」
那須どうぶつ王国HP 【その他の施設からのインフォメーション】 「宇都宮動物園」 宇都宮動物園では 4月20日まで「第11回動物美女総選挙」を開催中!12種の動物たちから 美女を選んで投票してくださいね!また、復活した大人気の「夜の遊園地」を4月5日と26日に開催予定! 夜の闇にキラキラ輝く遊園地、乗り物に乗って特別な夜桜も楽しんでください! そして隠れた人気者「ブチハイエナ ブブゼラのお誕生日会」を4月6日14時〜開催! ブブゼラの誕生日をみんなでお祝いしましょう!春は宇都宮動物園へ ご家族皆様で遊びに来てください! 宇都宮動物園HP 「那須サファリパーク」 3月26日からビントロング達が春の陽気に誘われて屋外展示場からもご覧いただけます。 また、13:00から受付開始でビントロング達にエサが上げられるイートタイムも13:30から開催! サファリゾーンの探検とはまた違った、愛らしいビントロングとの癒し時間をお楽しみください! 那須サファリパークHP 「栃木県なかがわ水遊園」 現在、水遊園横の那珂川堤防の桜並木が見頃を迎えています。実は水遊園は隠れたお花見スポット! 約100本の桜並木と那珂川のせせらぎが見る人の心を癒します。水族館から堤防まで歩いて 移動ができるので、魚たちを見学した後はお花見も楽しんでみてはいかがですか? 水族館内では「昔の絵葉書で旅する」第7弾として茂木町の100年前の様子を展示中です。 企画展「ベビっこライフ」と共にご家族皆さんでお楽しみ下さい! 栃木県なかがわ水遊園HP なお、今日、ご紹介した施設の詳しい情報については、 それぞれの施設まで直接お問い合わせください。 |
ライチョウというといわゆる日本に暮らすニホンライチョウことですが、
世界には19種のライチョウがいます。
ライチョウのなかでも日本にくらすライチョウが一番南にすんでいます。
南とはいっても、寒い環境をこのみ高山の頂上付近にくらしています。
生活しているのは、標高2400M 以上ですね。
また、日本の野鳥は、約550種類いますが、寒い冬の時期がきても
高山にとどまって生活する鳥は、ライチョウだけなんです。
そんな日本にくらすライチョウは、
北アルプスから南アルプスのごく限られた
地域にしか生息していません。また近年人間活動が大きくなるにつれ、
急激数を減らしてしまい絶滅の危機に瀕しているんですね。
そんなライチョウたちを守っていこうと私たち動物園は環境省と協力をして
ライチョウを守る保全事業に取り組んでいます。
那須どうぶつ王国は、2015年より参画し、この10年様々な事に
取り組んできました。その中で沢山の苦労があったわけですが、
2018年にこの事業の計画が新たに大きく動く出来事があったんですね。
それは、絶滅されたといわれていた中央アルプスで1羽のメスが
50年ぶりに発見されました。
詳しく調べたところその雌は、遠く乗鞍岳より飛来した雌だと
判明しましたが、それと同時に絶滅した地域にもライチョウが生息できる
環境がまだ残されていることも分かったんです。
そこで中央アルプスライチョウ復活作戦が始まったわけです。