[今週のインタビュー]2013年12月3日
世界でも愛される惣誉酒造株式会社の日本酒惣誉酒造が海外に進出したのは、2年前です。
きっかけは、2011年6月にフランス・ボルドーで、 開催されたワインの展示会VINXPO(ビネクスポ)に参加したこと。 震災3か月後の展示会でしたので、様々な心配がありましたが 震災後だからこそ参加したと話されていました。 この展示会は世界中から2400社が参加し、ほとんどがワインメーカーで9割を 占めています。その中で惣誉を含む6社が、日本酒を宣伝してきました。 ヨーロッパで日本酒はまだ知名度がありません。 しかし、日本酒は皆さん関心があり5日間の期間中、 日本酒のブースはいつも賑わっていたそうです。 この展示会から、惣誉酒造は海外に進出するようになりました。 そして現在では、フランス・スペイン・香港に輸出するようになりました。 今年はアメリカにも進出しました。 |
代表取締役社長の河野 遵(こうのじゅん)さんにお話をお伺いしました。
今年10月に行われた「関東信越国税局の酒類鑑評会」で大吟醸「惣誉(そうほまれ)」が
2度目となる最優秀賞を受賞しました。今回の鑑評会には、関東全土、
そして酒どころで有名な新潟県や長野県を含む200の蔵元がそれぞれの
大吟醸を出展されていました。
その中で最優秀賞をとるのは難しく、同じ蔵元で2度の最優秀賞の受賞は快挙です。
今回、最優秀賞を受賞した大吟醸は江戸時代から続く酒母(しゅぼ)製法の
一つで、水・米麹・仕込水から乳酸発酵を行い、糖度と酸度が十分に整ってから、
酒母を添加して増殖させたものです。味に深みがあり、コクのあるお酒となります。
惣誉酒造が目指しているのは、栃木県民が晩酌できる品質の良いお酒を
造ること。
つまり、高くて美味しいのは当たり前。
特別な人たちだけが楽しむのではなく、地元の人々が普段飲むお酒を造る。
まさに、「地酒」を造りたいと熱く語られていました。