[今週のインタビュー]2013年12月17日
海外販路開拓グローバル企業人材育成事業午前の部では「香港食品市場リサーチセミナー」を
日本貿易振興機構(ジェトロ) 農林水産・食品部 アドバイザーの島田 敬三さんが 講師を務めました。 島田さんは、香港の食品市場概況、外食産業動向等についての講義をされました。 島田さんは企業に対して「香港は日本から農林水産食品の輸出では最大の国。 これから日本は少子高齢化もあって輸出に力を入れますので、香港に進出をして頂きたい」とおっしゃっていました。 午後の部では、「商談時ビジネスマナー研修」の講師を
株式会社アースリンク 代表取締役 曽我 しのぶさんが務めました。 今回のセミナーで曽我さんは、これから香港での商談会出展に向けて事前に 準備すべきことについて具体的に説明し、演習形式(グループ対談)を取り入れた 研修を行いました。 海外展開を考えている企業に対して、香港でビジネスを展開する注意点として、 曽我さんは「日本の企業同士で商談するのであれば、文化が同じで共通の意識があり、 説明はあまり必要ではありませんが、海外の企業と商談する場合は文化が違うので 理解してもらう事が大切です。自社製品の魅力を普段考えている以上に掘り下げて 理解する事も大切。」と話されていました。 今回のセミナーに参加された明治2年創業・140年の歴史あるウナギを取り扱う飲食業を
営む、有限会社 釜屋 代表取締役の高瀬 淳(じゅん)さんは、ウナギの事業以外にも 洋食・創作料理を提供する事業も展開しています。 高瀬さんはこのお店で「ハヤシライス」が人気だったので、農家の方と協力し、 栃木県の助成事業を使いハヤシライスをレトルト商品にしました。 今年の2月栃木県主催の「とちぎ和牛&栃木県産食品レセプション」が香港で行われ、 釜屋さんもこのレトルト商品を出展。 そこでの評判が良かったので、本格的に香港に輸出していきたいと考えたそうです。 今回のセミナーに参加してみて、「今まで日本をターゲットとしていたので香港の イメージが掴めず、海外の感覚が分からなかったが、非常に勉強になった。」と 話されていました。 更に、海外進出の意気込みを伺ったところ、「栃木県の文化・日本の文化を海外に 発信していけるような企業になりたい。そうすることで釜屋のお店も笑顔が 溢れてくると思う」とおしゃっていました。 |
栃木県では、経済活動のグローバル化に対応し、企業の海外展開を担うことのできる
人材を育成するため、県内の食品関連企業の海外販路開拓初心者を対象に実施しています。
来年2月に香港で開催する「スキルアップ商談会in香港」に向けた事前セミナーとして、
今回は、県内から15社が参加し、栃木県庁で「香港食品市場リサーチセミナー」と
「香港食品市場リサーチセミナー」を受講しました。