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100万年生きて、死んでは生き返り、死んでは生き返り、
100万回生きた"とらねこ"の話。
数々の飼い主に可愛がられ、でも誰にも心を開かず、
不慮の事故で死を迎えても、全く悲しまなかった"ねこ"。
そんな彼が、ノラネコという生き方を選び、白く美しいねこに出会って、初めて"恋"をして、"愛"を知って、"家族"を持って・・・ 最後に"本当の悲しみ"を知る、そして2度と生き返らなかった。
という深~いはなし。
初版は1977年で、これまで販売部数170万部を超える名作。
遠い昔にうっすらと表紙を見たような覚えがあるので、僕が小学生のころ、たぶん読んだのだと思う。
(正直言って、内容はすっかり忘れてました。)
先日、寄った書店で偶然、佐野洋子さんの追悼コーナー棚を発見。
何の気なしに手に取った絵本に、不思議な感動を覚え、つい購入。
いま振り返ると、本屋の立ち読み(しかも児童書コーナー)で泣きそうになってた、ある種"不審な客"だったかも(笑)
きっと子どもの時とは、内容の受け取り方が違っていると思うし、読み手によっても解釈は違うと思いますが・・・
こんな感想を持ちました。
受け身の立場のまま不平、不満を言うのはラク。
自分勝手な生き方を選ぶのもラク。
不遇を誰かのせいにするのもラク。
でも、ラクなことだけしていてもシアワセな死に方はできない。
シアワセな死に方ができないということは、
シアワセな生き方ができないということ。
ついつい忘れがちな大事なものを、思い出させてくれるような素敵な絵本でした。
ときどき読み返してみたいです。(つい、買っちゃったしね。)
佐野洋子さん、先週11月5日に永眠されました。享年72歳。
素敵な作品の数々、本当にありがとうございます。ご冥福をお祈りいたします。